歯列矯正のリスクとは?
リスクは、歯列矯正に限らず、すべての医療行為に伴うものです。
リスクや副作用を知っておくことは、とても大切なことです。
そこで今回は、歯列矯正におけるリスクについて書いています。
歯周病などの口腔トラブルが起こるリスクの増大
歯列矯正の方法によっては、装置が常に口の中にあるため、歯みがきがしづらくなります。
その結果、プラークが溜まりやすくなり、むし歯や歯周病を引き起こす可能性は高くなります。
歯根吸収
歯列矯正により、歯根吸収が発生するケースがわずかですが報告されています。
しかしエビデンスがはっきりと示されておらず、関連の有無は曖昧です。
仮に歯根吸収が起こったとしても、歯根の先がほんの少し吸収されるのみで、歯に特別大きな影響は与えないといわれています。
歯肉の退縮
歯列矯正をきっかけに、歯肉が下がるというケースも報告されています。
必ず起こるわけではありませんが、歯茎の骨に厚みが足りない方や、歯列に凸凹がある方は注意が必要ですね。
後戻りの可能性
歯列矯正をしても、歯は元の位置へ戻ろうとします。
それを防ぐために、一定期間「保定装置」をつけますが、自身の悪習癖が改善されなかった場合や、医師の指示通りに装着しなかった場合、後戻りが発生する可能性もあります。
歯列矯正を行う際は、こういったリスクもあるということを、頭の片隅にでも置いておきたいですね。