美肌に必要な栄養素
健康な美肌を保つためには、外側からのお手入れも大切ですが、体の中からのケアも重要です。
そこで今回は、美肌のために必要な栄養について紹介します。
たんぱく質
人の体の15~20%は、たんぱく質でできているといわれています。
筋肉や臓器だけではなく、肌や髪、爪の他、体内のホルモンや酵素、免疫物質なども、たんぱく質でできていますね。
体を構成するたんぱく質は、合成と分解を繰り返しており、爪や髪が伸びるのもその影響です。
同様に、肌もたんぱく質を原料として作られ、ターンオーバーを繰り返して新しい肌へと生まれ変わっていきます。
ビタミン
ビタミンには多くの種類があります。
それぞれが美肌にとって必要な栄養素ですが、ここではビタミンB群とビタミンC、Eについて説明します。
ビタミンB群
ビタミンB群はビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類です。
それぞれに特有の働きがありますが、ビタミンB群はチームで働く効果が大きいことが特徴のひとつでもあるため、8種類をバランスよく摂ることが、とても大切です。
ビタミンB群は皮膚や粘膜の健康維持に役立ち、代謝を促進する補酵素の働きがあります。
ビタミンB1は糖質の代謝、ビタミンB2は脂質の代謝、ビタミンB6、ナイアシンは糖質、脂質、たんぱく質の代謝に必要で、ビタミンB12は、たんぱく質の代謝やDNAの合成にも絶対に欠かせません。
ビタミンCとビタミンE
ビタミンCは別名アスコルビン酸といいます。
野菜や果物に広く含まれているので、毎食摂取することが理想的です。
メラニン色素の生成を抑え、活性酸素を分解し、紫外線のダメージから肌を守る働きがあります。
皮脂の分泌量を調整したり皮脂の酸化を防いで、毛穴の黒ずみやしみ、くすみなどの肌トラブルを予防する効果もあります。
また、ビタミンCはコラーゲンの生成に不可欠であり、肌の水分量をコントロールするセラミドの合成も促進します。
ビタミンEは抗酸化作用が強く、活性酸素から体を守ってくれます。
活性酸素には殺菌作用があり、免疫機能を保つために必要な物質でもありますが、増えすぎると細胞にダメージを与えてしまいます。
ビタミンEには血流を促進する効果もあり、細胞の新陳代謝を活発化して、美肌やアンチエイジングの効果が期待できます。
ビタミンEは、ナッツやゴマなどに豊富に含まれています。
ビタミンEは体内に蓄積され、稀に過剰症を引き起こすことがあるため、食事から摂取する場合には問題ありませんが、サプリメントなどを利用する際には、摂りすぎに注意が必要です。
普段の食事に偏りがあると、必要な栄養が不足することもあるので、意識して摂取するようにしましょう。